アトピー改善には亜鉛・ミネラルが有効





今回はアトピーの改善に有効とされるサプリメント、亜鉛とミネラルについてまとめたいと思います。結論からいうと亜鉛やミネラルは体の免疫力を上げる作用があり、さらに昔から亜鉛は「亜鉛華軟膏」などの薬に配合され、かゆみなどを抑える目的で使われてきたため、アトピーの改善にはぜひ取り入れたいサプリメントの一つです。

アトピー改善には亜鉛・ミネラルが有効

これまでの研究で、亜鉛不足は乾燥肌を招き、アトピー性皮膚炎を患う人は血液中の亜鉛イオンの濃度が低いことが分かっています。亜鉛不足は免疫力の低下を招き、それがアレルギー症状やアトピー炎症として体外に現れます。そのため、亜鉛を多く含む食品を食べることで、亜鉛濃度が正常になり、アトピーや乾燥肌が改善したという症例も多くあり、昔からアトピーに対する亜鉛補充療法などの文献も発表されています。

ミネラルとは?

食物中に含まれている体に必須の成分のうち、炭水化物、タンパク質、脂質を合わせて3大栄養素といいますが、そしてこれにビタミンとミネラルを加えたものが5大栄養素です。ミネラルは主要ミネラルと微量ミネラルに分けられます。

主要ミネラルとは・・・カルシウム、リン、イオウ、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、塩素

微量ミネラルとは・・・鉄、ヨウ素、亜鉛、銅、セレン、マンガン、コバルト、モリブデン、クロム

微量ミネラルも名前から抱くイメージとは違い、もちろん体に必要なミネラルで、体の免疫や機能を正常に働かせる作用があります。

亜鉛とは?

この微量ミネラルに含まれるのが亜鉛ですが、亜鉛は約 20%程度が皮膚に存在し、その 70%前後が表皮に含まれます。アトピーで皮膚が炎症を起こすとその表皮がむけて落ちたりするので、亜鉛自体も不足しがちになるとされています。

亜鉛は味覚を正常に保ち、新陳代謝やエネルギー代謝、皮膚や粘膜の健康を助ける栄養素とされています。特に、細胞分裂、免疫機能など、酵素の働きを助ける大切なミネラルの一種で、細胞分裂が盛んな組織・臓器に必要とされます。このような臓器ではエネルギーを作りだしていますが、同様に活性酸素も出しています。

活性酸素について

人間の細胞の中にあるミトコンドリアという部分は酸素をもとにエネルギーを作り、それで人間は生活をすることができます。そのミトコンドリアが活動の過程で出す廃棄物が「活性酸素」。ほかの物質を酸化させる力が非常に強い酸素のことで、老化や病気を引き起こす原因のひとつとされています。

アンチエイジングなども含め、活性酸素をどれだけ抑えることができるか非常に重要になっています。最近では肌のしみやしわといった老化現象から、動脈硬化やがんなど多くの生活習慣病の原因として、活性酸素がクローズアップされています。



活性酸素が関与する主な疾患:

動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、がん、糖尿病、胃潰瘍、肺炎、脳血管性痴呆症、アルツハイマー型痴呆症、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、白内障、など。

また、活性酸素は体がエネルギーを作る際に出てくるだけでなく、外的要因、例えば紫外線や排気ガス、化学物質、食品添加剤、酸化した油脂、過剰なストレスからも増加します。

もちろん、タバコなども活性酸素や、その発生を助長する有害物質が数多く含まれています。血液中に入ると、動脈硬化の原因となる酸化LDLをつくる原因にもなり、お酒をたくさん飲む人では、肝臓がアルコールを分解するときにも、活性酸素が発生するため、飲む量の多い人、アルコールに弱い人は気を付けなければなりません。

運動についても、軽いジョギングやウォーキングなどの有酸素運動は体に良いですが、フルマラソンに向けた激しいランニングや強度の強すぎる運動をすると呼吸量が急増し、活性酸素の発生を促します。

亜鉛はSOD、抗酸化酵素の材料に

その活性酸素によるダメージから細胞を守るために、人間はSOD(Superoxide Dismutase = スーパーオキシドディスムターゼ)と呼ばれる抗酸化力の非常に強い酵素を作り出して体を守ってくれていますが、 このSODを作る材料になっているのが、亜鉛、鉄、クロムといった必須ミネラルです。 

つまり、亜鉛は皮膚の代謝に関わる酵素や SOD 等に大きく関わるため、皮膚の機能を正常に保つためには重要と言えます。

亜鉛の一日の必要量は成人で 15mg/ 日とされていますが、現代の日本人の実際の摂取量は 7.5 ~ 12mg/ 日程度といわれ、不足している状態です。また亜鉛が多く含まれた食材は「かき」などあまり毎日食べるものでではないので、なかなかたくさん摂ることが難しいのです。

亜鉛を効率よく摂るためには?

亜鉛は、摂りづらい成分で、体内での吸収率が悪いため、促進効果のあるビタミンCやクエン酸を多く含む食材を併せて摂る事がお勧め。亜鉛を特に多く含む食物は、牡蠣や牛肉、鶏肉、豚肉、卵、ごま、のり、ワカメ、昆布、カニ、スルメ、白米、納豆、ブロッコリー、レバーなどです。以下に亜鉛が含まれる食品順位を引用します。

牡蠣はダントツで亜鉛を含んでいますが、毎日食べれるものではないので、サプリメントで摂ることもおすすめです。亜鉛単体でも良いですし、マルチミネラルで摂るのもおすすめです。

アトピーにおすすめ亜鉛・ミネラル サプリメント

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ミネラル

肌のターンオーバーを促すならビタミンDも

また、亜鉛と合わせて肌に効果的なのが、ビタミンDです。

ビタミンDは皮膚で合成され、体内で肝臓と腎臓で活性型へと変換されます。そのビタミンDが体内で変化したものが、「活性型ビタミンD」。その働きは、小腸や腎臓での、カルシウムとリンの吸収促進して、細胞分裂を起こさせるための信号物質としても働きます。そして組織のコラーゲン生成を促し、細胞同士の接着を高めるとされています。そのため、肌のターンオーバーを行うためにはビタミンDが必要です。

ビタミンDを合成するには日光浴等で紫外線を浴びるないといけませんので、いつも屋内に止まらずある程度は日光浴や太陽に当たる必要があります。このように亜鉛・ミネラルとビタミンDをバランスよく摂取すると肌もとても強くなります。

以下の記事でビタミンDとアトピーへの効果についてはまとめていますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

アトピーや美肌にはビタミンDがおすすめ

2019.10.06

番外編:亜鉛は薄毛予防にも

ちなみに亜鉛は髪の毛にとても重要な栄養素でもあります。最近のAGAの研究ではテストステロンという男性ホルモンが薄毛に関係することがわかっていますが、テストステロンと「5αリダクターゼ2型」という酵素が結合して変化した「ジヒドロテストステロン(DHT)」が薄毛を進行させています。

そしてこのジヒドロテストステロンはテストステロンのよりも強力な男性ホルモンで、強敵です。ですが、亜鉛はなんとその「5αリダクターゼ」を抑制し、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑える効果があります。

男性であれば亜鉛を積極的に摂るのは免疫力の回復や薄毛予防にも良いのでとてもおすすめです。

まとめ:アトピー改善には亜鉛とミネラルが必要

いかがでしたでしょうか。亜鉛は味覚を正常に保ち、新陳代謝やエネルギー代謝、皮膚や粘膜の健康を助ける栄養素です。そして、アトピーは食生活と生活習慣で改善することができます。コンビニ弁当やジュース、揚げ物を控えるのもはもちろん、パスタやピザを控えグルテンを摂らないのも重要です。また、牛乳を豆乳に置き換え、過度な乳製品の摂取を控えましょう。

腸内環境が整えば人間が本来持つ免疫力も上がり、アトピーも改善することができます。また、さらに免疫力を強くするための食べ物を積極的に摂ることがおすすめです。亜鉛が豊富に含まれる牡蠣など、これから冬に向けて美味しくなってきますので、たくさん食べたいですね。